2009-06-10

聴くこと

ワークショップをやるのにとても必要なこと「聴く」こと。
先日、あらためて感じました。

とあるワークショップで・・・。

グループの進行役は、
参加者のお話しをうなずいて聞いていました。
とにかく、ずーっと。
姿勢は良いのですが、
参加者が好き勝手にお話しをしていて、発散しかかっていました。
ワークショップでの「発散」は、
参加者から得たい情報を得られない事かと思います。

そこで、(しびれを切らした)記録係の人が、
「それは、どういうことですか?」
「他の場所でもそういうことがあるのですか?」
と「聴く」ことを始めると、収束し始めました。

少し盛り上がってきて、多くの人が同時に話し出すと、
「すいませーん、みんなで話すと記録がとれませーん」
ピタリとお話しがとまり、一人の人が話しを再開します。

ひとりで長々と話しだす人がいると、
「あっ、いまのところ重要ですね。しっかり記録しますね」
話していた人は満足気に話しを収め、
次の人が話しをできる状態に。

↑これらの技術は、今回初めて見ました。感動ものです。
記録係のキャラクターもあるのですが、
この言葉で、みんなが人の話しを聴く姿勢になりました。

ワークショップのような場では、
否定する言葉を使わないというのが、一般的なルールになっています。
状況によっては、使わざるを得ないこともあると考えていたのですが、
優しさをもって考えれば、使わなくてもすむかもしれません。

生まれたときから人の話しを聞き続けているはずなのですが、
「聞く」から「聴く」に変えていくには、
まだまだ、学ぶべきことがあるようです。

2 件のコメント:

S2000aya さんのコメント...

記録係の人はスバラシイ!!
何度もどうにかしたいと思いながら
ひたすら記録をとりつづけた経験があります。
進行役の役目を奪わずに、
かつ否定せずに進行役の手助けをする。
難しい技術ですね。

きっと記録係の方は進行役になっても上手なのでしょうね。
聴くことは難しいですね。
日常生活でもむずかしいですもの^^;

kotobuki さんのコメント...

ayaさん、ありがとうございます。
これに共感できる人が札幌にいるというのは、
ありがたいです。

掘り下げて聴くことは、
やらないとわからない難しいことですよね。
私は、まず、日常生活から改善ですね(>_<)